建築施工演習の締めは「墨出し」
2018年09月19日 建築施工演習の締めは「墨出し」
1期生も測量演習の締めとして「墨出し」を行っています。
建築学科では、卒業生が即戦力として就職当初から少しでも活躍できるように「墨出し」の演習を行い、建築生産現場における監督業務の実践的な体験を行っています。
授業での「墨出し」手順の概略を紹介します。
ここに至る前段階として「建築施工1」「建築施工2」の座学で建築生産の基本的な知識と心構えを学習しています。
さらに1年生の前期で「建築マネジメント」を学んでいますので、工事の前にはしっかりと計画を練る事を知っているはずですが…つまり、「P(plan)→D(do)→C(check)→A(action)」の実施です。
「墨出し演習」
そのスタートは、教室で墨出しの図面の配布です。
図面は「鉄筋コンクリートの簡易的な建物の躯体図」です。
現場でも躯体図から墨を出していきます。
仕事の手順を時間を追って説明していきながら、使用する道具や心掛けることが話されます。
実験室に行き、墨出し作業を想定しながら道具を揃えます。

いつも使用している実験室です。
アンテナを持っている学生なら、置いてある道具に普段から興味を持つはずですし、場所の特徴も知っていますね…戸惑うこともないはずが…

優れた技術者は普段から色々なことに興味を持っていますよ…

いよいよ現場に行き、墨出し作業をする場所の確保です。

次に、自分たちの作業手順の確認と作業分担を決めなければいけません。
目標は、正確に、かつスピーディーに作業をすすめること。
全員に図面が配布されているという事は、全員が建物の内容を知りながら作業を進めなさいという事です。

現場では、差し筋もあり、通り芯を書くことは不可能で、さらに躯体の中に隠れてしまいますので、通り芯から500もしくは1,000逃げた返り墨(逃げ墨)を書きます。
教えられた通りにトランシットを用いて直角の線を書いていきます。


その返り墨を元に、4人のチームは2人ずつ手分けして作図を進めると2倍のスピードで墨出しが進みますが…


順調に進んでいるのでしょうか


1枚の図面を皆で見ています。
一人が司令塔で、残りの人は手元のようです…全員、現場管理の仕事をするはずの人なのですが…
これでは、仕事は遅々として進みません
若者らしいテキパキ感を出せていませんよ…
三歩進んで二歩戻る…

このあたりで、タイムアップです
書いては消し、書いては消しで、最終的には線1本だけが残ったチームすら出ました。
仕事とは…
仕事=力✖移動量(成果)
成果が0、もしくは微小の時、力をいくら注いだとしても仕事は何もしていないか僅かなものとなります。
今回の墨出し作業は、多くの反省が残りました。
とても勉強になったと思います。
このまま終われませんので、後期にリベンジです。
皆はどう進めて、ゴールに向かうのか…楽しみですね〜
… by Maruyama teacher …
建築学科では、卒業生が即戦力として就職当初から少しでも活躍できるように「墨出し」の演習を行い、建築生産現場における監督業務の実践的な体験を行っています。
授業での「墨出し」手順の概略を紹介します。
ここに至る前段階として「建築施工1」「建築施工2」の座学で建築生産の基本的な知識と心構えを学習しています。
さらに1年生の前期で「建築マネジメント」を学んでいますので、工事の前にはしっかりと計画を練る事を知っているはずですが…つまり、「P(plan)→D(do)→C(check)→A(action)」の実施です。
「墨出し演習」
そのスタートは、教室で墨出しの図面の配布です。
図面は「鉄筋コンクリートの簡易的な建物の躯体図」です。
現場でも躯体図から墨を出していきます。
仕事の手順を時間を追って説明していきながら、使用する道具や心掛けることが話されます。
実験室に行き、墨出し作業を想定しながら道具を揃えます。

いつも使用している実験室です。
アンテナを持っている学生なら、置いてある道具に普段から興味を持つはずですし、場所の特徴も知っていますね…戸惑うこともないはずが…


優れた技術者は普段から色々なことに興味を持っていますよ…


いよいよ現場に行き、墨出し作業をする場所の確保です。

次に、自分たちの作業手順の確認と作業分担を決めなければいけません。
目標は、正確に、かつスピーディーに作業をすすめること。
全員に図面が配布されているという事は、全員が建物の内容を知りながら作業を進めなさいという事です。

現場では、差し筋もあり、通り芯を書くことは不可能で、さらに躯体の中に隠れてしまいますので、通り芯から500もしくは1,000逃げた返り墨(逃げ墨)を書きます。
教えられた通りにトランシットを用いて直角の線を書いていきます。


その返り墨を元に、4人のチームは2人ずつ手分けして作図を進めると2倍のスピードで墨出しが進みますが…


順調に進んでいるのでしょうか



1枚の図面を皆で見ています。
一人が司令塔で、残りの人は手元のようです…全員、現場管理の仕事をするはずの人なのですが…

これでは、仕事は遅々として進みません

若者らしいテキパキ感を出せていませんよ…

三歩進んで二歩戻る…

このあたりで、タイムアップです

書いては消し、書いては消しで、最終的には線1本だけが残ったチームすら出ました。
仕事とは…
仕事=力✖移動量(成果)
成果が0、もしくは微小の時、力をいくら注いだとしても仕事は何もしていないか僅かなものとなります。
今回の墨出し作業は、多くの反省が残りました。
とても勉強になったと思います。
このまま終われませんので、後期にリベンジです。
皆はどう進めて、ゴールに向かうのか…楽しみですね〜

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